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SCENE.10

RGM SCENE.10 清流古座川

~渓流ガイドを訪ねて~

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新緑が綺麗な季節。鮮やかなグリーンと澄み切った水、新鮮な空気とマイナスイオンに包まれたいと、今回は渓流に向かうことに決めた。しかしながら、初めて向かう渓流となるとなかなか情報を集めるのも一苦労、ましてやこれから渓流フィッシングをトレッキングやキャンプと合わせて始めてみたいという方には、まず何から始めれば良いのか、なかなか敷居が高く感じてしまうのではないだろうか。

RGM SCENE.10 清流古座川

大漁祈願

高速道路を走り、三重県の海岸線を横目に古座川町に向かう。この辺りは熊野詣で知られる神聖な地域、それならば今回の旅の安全と大漁を祈願しようと、和歌山県新宮市に入ったところで熊野速玉大社にお参りすることに。熊野速玉大社は熊野本宮大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する大社。大鳥居をくぐると天然記念物に指定されている樹齢1000年のナギの木が参拝者を迎えてくれる。平重盛が植えたというこのナギの木に手を合わせて、本殿に。

大きなしめ縄が飾られた本殿にこの旅の安全と、新緑、清流、魚たちからエネルギーを貰えますようにとお参りし、帰りには幸福釣り守りを頂き、古座川に向けて車を進めた。

熊野速玉大社

Street address
和歌山県新宮市新宮1番地
TEL
0735-22-2533
access
JR紀勢本線「新宮駅」徒歩15分
URL
https://kumanohayatama.jp/
RGM SCENE.10 清流古座川

渓流ガイド

再び海岸線の道を古座川町に向かう。古座川河口から山間部に向かい、日本の地質百選に指定される一枚岩を通り、ガイドさんとの待ち合わせ場所である七川ダムを目指す。そこで今回の釣りガイドの田上智士さんと合流。田上智士さんは、田上おとり店として夏の期間は鮎の友釣りのおとり鮎を扱いながら、ネイチャーガイド、渓流ガイドとして古座川の魅力を教えてくれる頼もしい味方。初心者の方にも釣りのレクチャーから、釣りやすいポイント選びまでお任せできる心強い釣りガイドさんである。ご挨拶を済ませ、田上さんの車の後を追いかけて最初のポイントにむけ出発。

鮮やかなグリーンに色づいた山間部の細道を通り、途中車を降りて川の景色や様子を伺いながら、最初のポイントに到着。早々にウェーダーを履き、タックルを準備して川に降りていく。川縁に立ち、まずは目の前の澄みきった流れに見惚れてしまう。新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで、釣りのスタートです。今回のターゲットはアマゴ。ミノーイングで狙っていく。魚が着く場所やミノーを通すラインを田上さんから教わりながら川を上がっていく。魚影は豊富で、歩きながらも婚姻色でオレンジに色づいたウグイや、古座川を代表する鮎の若魚の群れに出くわし、歩きながらキャストするミノーの後ろをアブラハヤが一生懸命追いかけてくる姿を頻繁に目にすることが出来た。

しばらくすると田上さんが一級ポイントと言う小さな落ち込みに到着。トリコロールを流れを横切るようにクロスにキャスト、3匹ほど黒い影が白泡の中から飛び出してきた。「いる、いる」と逸る気持ちを抑えて、再度丁寧にキャスト、流れの中心にミノーが差し掛かったあたりで、白いお腹を見せて体を翻しながらミノーに食いついてくれた。「やった」と思ったその瞬間にフックが外れて、アマゴは再び白泡の中に帰っていき、その後何投かキャストしてみるも、警戒心が非常に強いアマゴは出てきてくれることはなかった。「大丈夫、ポイントはまだまだたくさんあります。粘るよりもランガンでどんどんフレッシュなポイントをせめていきましょう。」と励ましてくれる田上さんの言葉に背中を押されて、後ろ髪を引かれる思いで移動です。

そのポイントを離れる前に、カメラを落ち込みに入れてみると小型ながら数匹のアマゴが優雅に流れの中を泳いでいた。さあ、気を取り直して次のポイントへ向かおう。綺麗な景色と、途中に出会う、イモリや蛙に目をやりながら、着いたポイントも小さな落ち込み。狭いポイントだけに慎重に狙ってキャスト、まずは手前にミノーを入れて、2投目。綺麗に流心にミノーを入れることが出来た。糸ふけを取り、トゥイッチを入れると早々に魚の重みがロッドに伝わってきた。「バレないで、お願いします」と心の中で呟きながら慎重にやり取りをし、ネットに入ってくれたアマゴは小型ながら、その魚体、パーマークの美しさ、凛とした顔立ちに惚れ惚れしてしまう魚でした。「おめでとう」と振り返ると田上さんの笑顔が。その後もアマゴやアブラハヤ、カワムツとの出会いを楽しみながら、田上さんが案内してくれるたくさんの古座川の渓流の景色を訪れながら、自身も綺麗な空気とマイナスイオン、目に映る木々と清い流れに浄化されていくような感覚を覚えた。

最後に訪れたポイント。淵や落ち込みもないヒラキにトリコロールをロングキャスト。その何気ない最後のキャストで今回の釣行で一番の魚体に会うことが出来ました。この美しい自然に一日浄化されて肩の力が抜けた自分に熊野の神様からのプレゼントなのかな、そんなことを思い、納竿となった清流古座川の釣旅であった。

今回、田上さんにガイドをして頂き、はじめて訪れる川でしたが、絶景ポイントや魚の付き場をしっかり教えて頂き、清流古座川の魅力を満喫することが出来ました。今度は、鮎釣りを教えて頂こうかな。是非また訪れたいと思う。

田上おとり店

TACKLE今回のタックル

渓流釣り

rod
SPEC.5 42-48S
reel
Spin cast reel
line
フロロ4lb
rig
RGM tricoroll 流芯 53HW