職人技にふれる
淡路島が日本一のお線香の生産地であることを皆さんご存知でしょうか?ここ淡路島には古くから線香産業が盛んでいくつもの線香製造企業が存在している。お香やお線香に興味があったので、今回特別に兵庫県線香協同組合さんにお願いして、「香司(こうし)」と呼ばれる香りのマイスターのおひとりにお話を伺う事が出来た。
日本でお線香と聞くとお寺等の特別な場所を思い浮かべる人もいるかもしれないけれど、海外ではごく日常にあるアイテムだとお話されるのは香司の藤原裕次郎さん。
その証拠に日本のお線香やお香は海外からの需要も高い。まず、お線香を作るにはレシピがあり、その製造方法に関する情報は、門外不出で代々守り継がれるものも多く、香りはもとよりお香からの煙の量、約30分ほどの燃焼時間、灰の落ち方に至るまで緻密に計算されており、咲いて散る桜の花に はかなさを感じる日本人ならではのこだわりと職人技が感じられる。
前出にもあるように、お線香が香りだけを楽しむモノでないことから、季節によって変化する温度や湿度に応じた製造過程での調整を行っている。重要になる仕上がり乾燥では、まずは目で見て、次に手に取った時の感触や音を頼りにその仕上がりを確認する。職人の研ぎ澄まされた感覚によって、お線香は完成するという。お話を聞けば聞くほど改めて、お線香の深みを知るばかり。最近では形状のオシャレなアイテムも多く、パルシェ香りの館には数多くのお線香があるので、淡路島に行く際には、是非、お線香文化に触れて職人技を感じていただきたい。
兵庫県線香協同組合
- 住所
- 〒656-1511 兵庫県淡路市郡家621番地
- TEL
- 0799-85-1212
- 定休日
- 不定休
- URL
- https://awaji-encens.jp/