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SCENE.08

RGM SCENE.08 春の淡路島 

~春の淡路島に香司とメバルを訪ねる~

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春の魚「メバル」に会いに淡路島へ向かいました。淡路島は、島の中心に高速が走っているので北から南までの移動も約40分ほど。関西からは明石海峡、四国からは鳴門大橋を渡れば日帰りで出かけられる距離にある。そのため週末になると、近県から潮風を感じながら憩いを求めてたくさんの人が訪れる。今回は1泊してのんびりとした時間を過ごしてみようと思った。

RGM SCENE.08 春の淡路島 

職人技にふれる

淡路島が日本一のお線香の生産地であることを皆さんご存知でしょうか?ここ淡路島には古くから線香産業が盛んでいくつもの線香製造企業が存在している。お香やお線香に興味があったので、今回特別に兵庫県線香協同組合さんにお願いして、「香司(こうし)」と呼ばれる香りのマイスターのおひとりにお話を伺う事が出来た。
日本でお線香と聞くとお寺等の特別な場所を思い浮かべる人もいるかもしれないけれど、海外ではごく日常にあるアイテムだとお話されるのは香司の藤原裕次郎さん。

その証拠に日本のお線香やお香は海外からの需要も高い。まず、お線香を作るにはレシピがあり、その製造方法に関する情報は、門外不出で代々守り継がれるものも多く、香りはもとよりお香からの煙の量、約30分ほどの燃焼時間、灰の落ち方に至るまで緻密に計算されており、咲いて散る桜の花に はかなさを感じる日本人ならではのこだわりと職人技が感じられる。

前出にもあるように、お線香が香りだけを楽しむモノでないことから、季節によって変化する温度や湿度に応じた製造過程での調整を行っている。重要になる仕上がり乾燥では、まずは目で見て、次に手に取った時の感触や音を頼りにその仕上がりを確認する。職人の研ぎ澄まされた感覚によって、お線香は完成するという。お話を聞けば聞くほど改めて、お線香の深みを知るばかり。最近では形状のオシャレなアイテムも多く、パルシェ香りの館には数多くのお線香があるので、淡路島に行く際には、是非、お線香文化に触れて職人技を感じていただきたい。

兵庫県線香協同組合

住所
〒656-1511 兵庫県淡路市郡家621番地
TEL
0799-85-1212
定休日
不定休
URL
https://awaji-encens.jp/

パルシェ香りの館

住所
〒656-1501 兵庫県淡路市尾崎3025-1
TEL
0799-85-1162
営業時間
10:00~17:00
定休日
無休(月2回不定休)
URL
https://www.parchez.co.jp/
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自然の力を観る

淡路島の南へ移動して鳴門海峡にできる渦潮を間近で観ようと、福良港から出港しているうずしおクルーズをサイトで見つけた。今年新たに航海した咸臨丸に乗船できる事を知り、迷わず予約を完了。福良港に隣接する「道の駅福良」に駐車すると、「うずしおドームなないろ館」で乗船手続きを済ませた。サイトでは、うずの期待度も掲載されているので要チェックだ。

港で待っていると、南から帆船が近づいてきて、ゆっくりと港に停泊した。次々と乗客が下船して、入れ替わるように乗船すると、船の整備士の温かいお見送りを受けていざ出航。
新しい船の船内には、デジタルアトラクションが備えられ、鳴門海峡に生息する生き物が泳ぐデジタルアクアリウムや、大迫力のスクリーン映像で渦潮を眺められる。

デッキに上がると、うずしおクルーズを最大限楽しめる見どころを丁寧に案内してくれるアナウンスが乗客を賑わせている。橋が近づくにつれ潮の流れが強くなりそこかしこで渦が巻く様子がうかがえる。そのうち幾つもの渦が連なるように出現しては消えを繰り返す。
その渦の迫力に魅了されているとファインダーを覗いてシャッターを押す頃には、渦が消えていることも。目の前のスケールの大きな渦をトンボのように目で追いかけ翻弄されていく。自然が織りなす不思議かつ大迫力なこの光景を是非、間近で体感していただきたい。

うずしおクルーズ

住所
〒656-0501 兵庫県南あわじ市 福良港 うずしおドームなないろ館
TEL
0799-52-0054
営業時間
9:00~17:00
定休日
無休
アクセス
車:神戸三宮から約80分 徳島から約50分 
バス:神戸三宮バスターミナルから約90分
URL
https://www.uzu-shio.com/
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うずに浸かる

咸臨丸の乗船待ちをしている時に船着き場からすぐのところに足湯があるのを発見した。暖かくはなってきたけれど潮風に吹かれて冷えた体を緩めようと足湯を覗きに行くと、誰でも無料で利用できるという。係の方の親切な案内に導かれ一番大きな足湯に浸かってみることに。

ここの足湯は温泉を引いているので、かすかに感じるとろみの保湿効果と血行促進作用が期待できる。平日は地域のお年寄りの憩いの場にもなっている。この日も地元の先輩方と穏やかで和やかな時間をご一緒させていただいた。クルーズ船の待ち時間やドライブで疲れた体を休めたい時には打って付けの施設である。

うずの湯

住所
〒656-0501 兵庫県南あわじ市 福良港 うずしおドームなないろ館 隣り
TEL
0799-52-2336(南あわじ観光案内所/火曜定休)
営業時間
10:00~17:00
定休日
火曜日
料金
無料
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メバルを求めて

陽が傾いて、日中暖かかった気温が少しずつ下がり始める夕暮れ時。旅館から歩いて行ける港に春の風物詩を探しに、ちょっと散歩することにしてみた。
日中賑わっていた港も時間が経つにつれ静まり、人通りも少なく、散歩をしていても港に住む野良猫とすれ違うくらいである。長閑な港内でメバルでも釣りたいなと用意してきた夜釣り用の道具を常夜灯の下で広げてみる。

電気浮子に電池を仕込んで浮子下と浮子の浮力をガン玉で調整し、近所の釣具店で調達したシラサエビを針に付けて準備完了。様子を伺いにきたサギと共に、風裏になる場所を探して電気浮子の灯りをただ眺める。浮子に変化のないこの待ち時間もまた、癒しであり、穏やかな時間となる。しばらく様子を見ては違うポイントに移動を繰り返していると、動きのある場所に出会った。

水面に浮かぶ赤い灯りにアタリを感じながら、海中に浮子が引き込まれて行くのを逸る気持ちを抑えて待つ。よし今だ。と巻き上げると可愛らしいメバルにやっと会えた。
それから同じポイントに投げ続けて3匹のメバルを釣ったところでこの日は納竿。お目当てのメバルと遊べた楽しい夜でした。

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淡路島は玉ねぎの産地で有名で、淡路島の玉ねぎは、辛くなくてみずみずしく、そして何より甘いのが特徴。淡路島を代表する食のブランドのひとつである。そんな淡路島の玉ねぎ愛にあふれた観光スポットが淡路島南部にある「うずの丘 大鳴門橋記念館」。ここには大きな玉ねぎオブジェ「おっ玉葱」や「たまねぎキャッチャー」、閉校になった小学校のピアノを再利用したストリートピアノ「しち玉ピアノ」など、写真に収めたい玉ねぎ達が詰まっている。

せっかくなのでたまねぎキャッチャーにトライしてみた。玉ねぎキャッチで1.2kgの新玉ねぎがもらえるというので、この面白いゲームをする為に休日は長蛇の列ができるほどの人気となっている。100円を入れてゲーム機から流れる軽快な音楽にわくわくしながらボタンを押すも失敗。悔しくて、もう1回トライ。アームが玉ねぎを見事にキャッチ。そのまま景品口へ。やったー。

うずの丘 大鳴門橋記念館の館内には「うずしお化学館」もあり、昨日うずしおクルーズで観たうずのメカニズムや、鳴門海峡に生息する海の生き物について、知っているようで知らなかったことが、わかりやすく学習できる展示が並んでいる。うずしおクルーズの前に来館すると一段と渦の凄さを感じられるかもしれない。子供だけでなく大人も楽しめる科学館なので、訪れた際は是非入館してみてほしい。

ひとしきり写真に収めたり、遊んだり、学習したら小腹が空いたので、うずの丘に入館する前から気になっていた「あわじ島バーガー淡路島オニオンキッチン」のあわじ島オニオンビーフバーガーをオーダー。8mmと分厚くカットされた玉ねぎカツの上に甘辛く炊いた淡路牛とソースがサンドされ、玉ねぎのやさしい甘さが際立つバーガーである。もうひとつくらい食べられそうな気がしたので、次は人気2位のあわじ島オニオングラタンバーガーも頼もう。

頭も胃もたまねぎで満たされ、この幸せ気分を持って帰るために、「ショップうずの丘 味市場」へ。淡路島で玉ねぎに因んだお土産物の品数の多さは島内でもトップクラスと言ってもいいほどここは商品点数が多い。定番のオニオンスープだけでも種類が幾つもあって悩む。もちろん採れたての新玉葱も品種が選べて購入できる。ついつい自分用にもと財布の紐が緩んで、袋にずっしりと買い込み「うずの丘 大鳴門橋記念館」を出た。

うずの丘 大鳴門橋記念館

住所
〒656-0501 兵庫県南あわじ市福良丙936-3
TEL
0799-52-2888
営業時間
9:00~17:00
定休日
火曜日
アクセス
神戸淡路鳴門自動車道 南淡路インターから車で3分
URL
https://kinen.uzunokuni.com/
備考
淡路島オニオンキッチン~16:00(L.O.) たまねぎキャッチャー~16:30
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昼下がりの海辺

淡路島の海辺をドライブすると、見晴らしのいい高台が所々にあり、海越しに対岸の四国や小さな島が見渡すことが出来る。そんな中とある高台から灯台と船着き場が見えた。何気なく灯台近くのビーチの駐車場に車を停めて、潮風にあたりながら浜から灯台を目指して少し歩いてみた。海の透明度が高く、足元に小さな魚に交じってメバルの姿が確認できた。

昨晩のアタリがふいに思い出され、竿と仕掛けをケースから出すと、残り僅かなシラサエビを針先につけてしばし浮子を眺める。先ほど足元に見えていた沢山の魚達が仕掛けに集まってくるのが見えるが、まだ陽が高いせいか全く食う気配がない。ダメ元で浮子下を長くして深いところを狙ってみることに。

潮の流れに乗る浮子をぼんやり眺めながら半ば諦めていると、浮子に変化が。しっかり海に引き込まれていくのを見届けてから大きくアワセた。釣れてきたのはいいサイズのメバル。この時間には貴重な一匹だ。そろそろ帰り支度を。と思っていた矢先のメバルとの出会いが、この旅を一層思い出深いものにしてくれたのでした。

TACKLE今回のタックル

港でfishing

竿
RGM spec.2 6.5
リール
スピニングリール 2000番
ライン
フロロカーボン3lb
仕掛け
フカセ/浮子釣り
Memo
ターゲットがメバルとあり、小さめの浮子を選択。浮子下の調整をこまめにしてタナを掴むのがポイント。