前出にもあるように、お線香が香りだけを楽しむモノでないことから、季節によって変化する温度や湿度に応じた製造過程での調整を行っている。重要になる仕上がり乾燥では、まずは目で見て、次に手に取った時の感触や音を頼りにその仕上がりを確認する。職人の研ぎ澄まされた感覚によって、お線香は完成するという。お話を聞けば聞くほど改めて、お線香の深みを知るばかり。最近では形状のオシャレなアイテムも多く、パルシェ香りの館には数多くのお線香があるので、淡路島に行く際には、是非、お線香文化に触れて職人技を感じていただきたい。