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SCENE.03

RGM SCENE.03 デザイン×Fishing

~オンリーワンのここちよさ~

瀬戸内の港町で出会う様々な個性、
それぞれのオリジナリティに注目してみる。

宇野港

おだやかな気候と
のんびり時間

https://roostergearmarket.com/rgm-common/wp-content/uploads/2019/10/scene_03_picture.png

濃い青空と絵にかいたような入道雲を見て、もっと夏休みを感じたくなり、瀬戸内国際芸術祭が開催されている瀬戸内海に「RGM spec.2」を連れて向かうことにした。

まずは、岡山駅を経由してローカル線を乗り継ぎしながら50分ほどで終点の宇野へ。電車を降り迎えてくれるあたたかい潮風は、海がすぐ近くだと感じさせてくれる。実際、駅舎から宇野港は歩いてすぐのところにあった。宇野港は、高松や瀬戸内海に浮かぶ島々へ向かう客船が数多く出ているだけでなく、輸送フェリーの発着港でもあり一日中活気に満ちている。時には大型クルーズ客船の停泊なども見られ、訪れる人は多い。

港の広場にはいくつものアート作品が芝生や木々の緑に馴染んでいる。中でも、海に近い場所にある「宇野のチヌ」は圧倒的な存在感だ。海などの回収ゴミを着色なく色分けにより作られた鮮やかなそのボディはすぐ隣りの「宇野コチヌ」とともに、青い空によく映えていた。

いくつものアート作品の傍らでは、釣りを楽しむ人々が岸壁から竿を出している。一体、何が釣れているのだろうと様子を伺いながら港内をぐるっと歩くことに。当たり前のことだが、港内は日差しを避ける物は何もなく、容赦なく夏の日差しが降り注ぐ。

出会った釣り人の多くは黒鯛を狙って竿を出し、釣り上げる度、それぞれ隣り合う者で静かに盛り上がっているようだ。時計に目をやると、もう昼前なので、釣りを始める前に少し早目に昼食をとることにした。

#8 バーガー
#8 バーガー

せっかくなら、美味しいものが食べたい。と、予め調べていた、宇野港から徒歩圏にある美味しそうなバーガーショップへと期待値も高めに向かった。このあたりでも、ひと際アンティーク感が漂うビルの1階にそのお店はあった。人気店の為、来店する人は絶えない。

今回テイクアウトをした「#8 バーガー」は、オージービーフ100%パティに、カリッと香ばしく焼かれた自家製バンズ、サンドする新鮮なお野菜、それらすべてが美味しくなるように店内で作られた特性のソースに至るまで、海外で修業されていた店主のセンスはひとつの美味しさを作りあげていた。日頃なかなかお目にかかれないこの一品が、今日一日の満足度を一気に高めてくれた。

#8 WIRE

住所
〒706-0011 岡山県玉野市宇野1-7-3 東山ビル1F
TEL
070-3771-8353
営業時間
7:00~16:00
定休日
月曜日・日曜日
アクセス
岡山駅より宇野線に乗車、宇野駅より徒歩10分
宇野駅から594m
URL
http://unoport.info/spaces/view/59
宇野港
宇野港

さて、気分上々となったところで釣りをはじめることに。特に目当ての魚がいるわけではない為、何が釣れるかわからない楽しみがある。

目の前に広がる大きなFunboxに向かって「RGM spec.2」に仕掛けをつけてアプローチしはじめた。糸を巻きながら眩しい水面を、じーっと眺めていると、時折、回遊してくる長細く光るボディの魚の群れが水面近くを横切る。

サヨリだろうか。あれはどうやったら釣れるだろうと、頭の中でシミュレーションをしていると、竿を持つ手に微かな当たりを感じたので、何が釣れたのかドキドキしながら仕掛けを巻上げてみると、10センチほどの小さなカサゴが顔をのぞかせた。 小さくても釣れるとやっぱりうれしい。

uno nido
uno nido

その後も港内で場所を変えては竿を出す。毎回釣れる魚が違う。海での釣りならではの楽しみだ。小さいけれど、次から次へ、色んな種類の魚に出会える。気付けばバケツの中は様々な種類の魚で鮮やかに彩られていた。陽も傾き、焼けた肌が、ひりつくのを感じながら宿泊するホテルへ向かった。

宇野駅からほど近い商店街にある「uno nido」は、かつては化粧品会社だった建物を、設計士のオーナーがアンティークな建物の素材の良さを活かしリノベーションしたこだわりの小さなホテル。インテリアやこまかな装飾に至るまでゲストの心を和ませてくれる。気さくなオーナーの思いが伝わる空間に癒される。

uno nido

木の温かみを感じられるエントランスから2室しかないゲストルームの1室に入ると、正面の壁一面の大きな窓ガラスから、やわらかな光が部屋に差し込んで、その光は時間とともにトーンを落とし、逆に部屋の照明は徐々に明るみを増していった。この静かな空間で、ゆっくりと今日一日を振り返りたい。

uno nido

住所
〒706-0002 岡山県玉野市築港1-11-23
アクセス
JR宇野みなと線「宇野駅」から徒歩3分(260m)
URL
https://uno-nido.jp/
uno nido
直島

足をのばして直島へ

翌朝、日が昇りチェックアウトを済ませ、フェリー乗り場に向かい、直島行きに乗船した。「島全体がアート」と雑誌やネットで紹介されている直島への初上陸に心が躍る。

アートに詳しくない人も一度は目にしたことがあるだろう、草間彌生さんの「赤かぼちゃ」は、直島の玄関口にあり、その姿は船で訪れる人の視界に飛び込んでくる。さらに港を出るとすぐにいくつかのアート作品が出迎えてくれる。

1周するのにそう時間はかからない小さなこの島には、こうして幾つものアート作品が点在していて、このたくさんの作品を目の前にすると、自分の中にも何か新しい感覚が生まれてくる様な気分にすらなってしまう。1日では全ての作品を見て回りきれないので、鑑賞する際は事前に計画を立てるのをお奨めしたい。

直島
直島

島内には小さな漁港などもあり、流れる水路に目を凝らすと必ずといっていいほど魚影が確認できる。釣りが可能なエリアを確認し、とある防波堤にたどり着いた。早速、足元を覗いてみるとサイズは小さいけれど、キラキラと光を反射させながら何匹ものサヨリが回遊しているのが見えた。

「RGM spec.2」に仕掛けをつけて浮子を潮の流れに乗せて様子を伺う。浮子が見えなくなるほど遠くにいくと、仕掛けを回収して再び足元から浮子を流す。何度かこれを繰り返し、違う釣り方を考え始めていた時、竿が急にガツンと重くなった。

直島
直島

来た来た来た!と仕掛けを巻いていくと、足元の小さなサヨリの群れの中を、ひと回り大きなサヨリが引き寄せられてきた。少し沖の方に30cmほどのサヨリの群れが泳いでいるのがわかり、その後浮子を流すと、こちらの想定通り面白いほど釣れる。桟橋の上はサヨリ祭りと化した。夏の青い空にメタリックなボディが光ってまるでロケットみたいだ。

まじまじとサヨリを見ることなどなかったので気付かなかったが、サヨリは究極の受け口なんだと初めて知る。これはこれでひとつの個性だなと感じて、こんな口だと食事し辛いだろうなぁ。と、いかにも人間の都合で勝手にあれこれ想像しながら釣りを楽しんだ。

今回は、この瀬戸内の海で小さくも、形も色もそれぞれ個性的な魚たちとの出会いがあり、また、たくさんの感性に振れ、凝り固まった感覚がほぐされるような旅だった。たまにはこういう時間も必要だな。

TACKLE今回のタックル

瀬戸内 五目釣り

RGM spec.2
竿
RGM spec.2 7.5
リール
小型スピニングリール 1500番
ライン
フロロカーボン 6lb
仕掛け
五目投げ釣り仕掛け
Memo
今回は海での五目釣りがメイン。
RGM spec.2 7.5 はルアー釣りはもちろん、
軽めの投げ釣りも十分に楽しめます。